「高齢者虐待について」の内部研修を行いました。
介護に関して、「高齢者虐待」は大きな問題となっております。
介護する側に、どうしてもストレスがかかってきますが、
とはいえ、虐待は決して行ってはならない事。
今年も動画と資料を使って学習しました。
それでは、どのようなことが「高齢者虐待」になるのでしょうか。
平成18年4月に高齢者虐待防止法が施行されました。
世間の高齢者虐待に対する関心が高まり、年々相談件数が増え、
高齢者に対する権利擁護の意識が重要視されるようになっています。
高齢者虐待防止法の目的は、
「高齢者の尊厳の保持」、
「高齢者虐待の防止」、
「それに必要な措置を定める」ということです。
同法では、「高齢者」を65歳以上の者
(平成24年10月1日同法一部改正で、
養介護施設・事業所を利用する65歳未満の障がい者についても
高齢者とみなすと規定されている)と定義しています。
また、高齢者虐待の種類は下記の通りとなっております。
具体的な虐待については、以下の通りとなります。
上記身体的虐待にある身体拘束について説明しますと、
「緊急やむを得ない場合」を除き、
高齢者本人や他の入所者等の生命や身体を保護するために、
身体拘束でもって行動を制限する行為は、
指定基準等で原則禁止されています。
行動を制限する行為は、
相手の自由を奪ってしまう行為であり、
高齢者虐待となる行為でもある為、
基準等で厳しい制限がかかります。
厳しい基準の根幹となる「緊急やむを得ない場合」は、
以下の3要件が定義されております。
高齢者虐待は、人にとって大切な「尊厳の保持」が損なわれる事となります。
尊厳を保持できるように、
私達へルパーは、利用者様と向き合わなくてはならないと思います。
人は全て、子どもであろうが高齢者であろうが、
安心できる場所で、
人として尊重され、
自信を持って生きていきたいという望みを持っています。
しかし何らかの理由でそれがかなわなくなる場合があります。
家族から軽んじられ、無視されたり、
信じていた人に騙されてお金を取られたり、
実の子どもから暴力をふるわれたり…。
本来、このような事態はあってはなりません。
高齢者虐待とは、
高齢者の「人としての尊厳を傷つける行為」です。
心身を傷つけられ、気力を奪われ、
自分に自信が持てなくなっていく・・・
これらの状態が続けば続くほど、
心身に及ぶ被害は大きくなります。
誰かが一刻も早く気付き、状況をきちんと見極め、
適切な方策を考える必要があります。
もちろん、介護する側が、
身体的や精神的にストレスがかる事も分からない訳ではないですが、
しかしながら、
ストレスがかかるからと言って、
高齢者の尊厳を傷つけて良い訳では決してありません。
私達ヘルパーは、この事をふまえながら、
日々の業務を頑張っていきたいと思います。