「高齢者に多い病気とその特徴」の研修を実施しました。
私達がサービスを提供するお客様は、多かれ少なかれ、病気を抱える方が多いのが現状ですが、かかりやすく、共通項がある病気というものが存在します。
特に脳疾患関係は、かかっている方が多い為、今回での研修では、脳疾患にポイントを絞って「高齢者に多い病気とその特徴」を学び、研鑽を深めました。
今回も動画を活用して、研修を実施しました。
脳の血管が詰まったり破れたりして、脳に血液が届かなくなり、脳細胞が壊死してしまう「脳血管疾患」の総称を「脳卒中」と言い、大きく「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の三つに分かれます。
脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握(日本脳卒中データバンク)報告書;2018年」によると、「脳卒中」のうち「脳梗塞」は75.6%、「脳出血」は19.8%、「くも膜下出血」は4.6%となっています。
脳梗塞の主な症状は下記の通りとなります。
脳卒中には、下記の3種類があることを学習しました。
脳卒中のうち、発生件数が最も多い脳梗塞は、前兆が現れる事があるので、それを見逃さないことが重要です。脳梗塞は「FAST」が肝心です。脳梗塞の「FAST」とは、
Face(顔)・Arm(腕の麻痺)・Speech(言葉の障害)・Time(迅速な対応や発症時刻)の4つ「F・A・S・T」は、覚えるべきポイントの一つです。
今回の学習は、「ケーススタディ」を使い、脳疾患の具体的な症例を学習しました。
くも膜下出血は、脳卒中の中では予後不良になりやすい病気ですが、これに関しても詳細を学習しました。
くも膜下出血には、主に5つの前兆がある事を学習しました。
脳出血は以下のような特徴がある事を学習しました。
脳疾患でも、種類によって、現れる前兆や症状が微妙に違ったりすることもあり、すべての脳疾患に共通項があるわけではありません。また、前兆が現れても、すぐに消えてしまう事もあり、見極めは難しい所もありますが、本格的な症状が起こる前に、手足に力が入らない、めまいがする、物がぼんやりと見える、あるいは片方の目が見えなくなる、言葉が急に理解できなくなる、思っていることがうまく話せなくなるなどの前兆が見られることがあります。感覚が麻痺しているときやや記憶力の低下が感じられるときは、気をつけなければいけないと思います。今回の研修で学んだ事を元にして、利用者様の事をよく見つめて、何かあったときに対応ができるように努めていきたいと思います。